月に1回程度のペースで資産状況の報告をしていますが、九条さんのブログを勝手に参考にさせていただき投資内容をいくつかのセグメントに分類して集計しています。しかしそれぞれのセグメントについてどう考えて運用しているかをこれあまで説明していなかったので、一度整理しておきます。
レババラセグメント
レババラとは、レバレッジ型バランスファンドの略です。
レバレッジ型バランスファンドでは株と債券に分散してシャープレシオを高めたポートフォリオにレバレッジをかけることでより効率性の高い投資成果を目指しています。代表的なファンドに「グローバル3倍3分法ファンド」があります。私はそのコンセプトを気に入ってこの類のファンドをポートフォリオの主力に据えています。バランスファンドであり株も債券もREITも含んでしまっているため、独立したセグメントとして表示します。
株式セグメント
株式セグメントではその名の通り株式クラスのアセットへ投資します。
iDeCo、つみたてNISA、ジュニアNISAを利用して全世界株式インデックスファンドへ投資します。また、後述するオプションセグメントでプットオプションの権利行使を受けて取得したETFもこのセグメントに分類します。その他の場合についてあまり細かいルールは定めませんが、いかなる場合も長期投資を前提とし、目先の値動きを追うような短期売買はしないようにします。
なお、株式であっても他のセグメントに入れた方が適切だと判断した場合はそちらに分類します(BDCとか暗号資産関連銘柄とか)。
債券セグメント
債券セグメントでは、債券ETFおよびBDC(Business Development Company)へ投資します。
債券ETFは主に総合債券系のAGG、BNDなどを対象とします。もっとリスクを抑えたい場合にはBSV、VMBS、VCSHといった銘柄への投資も検討します。債券ETFには安定を求めているので、TLTのような金利リスクを大きく取る銘柄、HYGのような信用リスクを大きく取る銘柄への投資は現状では考えていません。
BDCはそれ自体は形式上は投資法人の株式なのですが、非公開企業への貸付によって収益を得ているという性質から債券セグメントに含めることにします。中小規模の企業への貸付が多いため信用リスクが高くボラティリティが大きい一方で、利益の9割を配当に回すことで法人税が免除されるという仕組みになっていることから高配当が期待できます。また、変動金利での貸し出しが多いことから金利リスクは小さくなっています。国内の法規制の事情からBDCについては国内主要証券会社では既に新規買付不可となっています。サクソバンク証券ではまだ買付可能なようですが、それもいつ終了するかわかりません。そのため現在保有しているポジションだけを長期保有し、受け取った配当金は適宜他の資産に再投資していきます。
オプションセグメント
米国ETFのプットオプションを売ります。ターゲットバイイングというやつです。
対象銘柄はオプションの取引量が多いETF。具体的にはSPYかQQQのどちらか。満期日はおよそ1年先とし、権利行使価格は直近高値から相当程度下に設定します。これはつまり、市場が大きな下落に見舞われた場合に自動的にETFを買うことを意味します。買増資金を銀行口座に寝かせておくだけではその間は雀の涙ほどの金利しか付きませんが、オプションを利用すればそこそこのプレミアムを受け取ることができて有利です。また、オプションの売手は権利行使されない限りは必要証拠金だけを口座に用意しておけばよいため、その分さらに利回りは高くなります。普段は権利行使価格の20~25%程度の資金をオプション口座に入金しておき、残りは権利行使されそうになった時に初めて入金します。
なお権利行使されて割り当てられたETFは株式セグメントに分類を移します。
暗号資産セグメント
暗号資産への投資は2015年にBTCとXRPを5万円分ずつ買ったのが始まりでした。2018年にはIOTA(既に売却)とXEMを5万円ずつ買い、2021年にETHも10万円分買いました。
細かい売買はせずにBTCが次の半減期を迎える2024年あたりまでホールドし続け、2025年から毎年定率売却をする形で利益確定を始めるつもりでいます。国内大手取引所でのレンディングも活用します。
暗号資産関連銘柄の株式を保有する場合もこのセグメントに分類します。
キャッシュセグメント
投資に回っていない現預金です。日々の生活に使用するお金も含んでいます。
あまり多くの現金を持つことは機会損失になりますしポートフォリオの一部にレバレッジをかけていることとも矛盾します。それなのでなるべくキャッシュは少なくしておきたいのですが、他方であまりに少なすぎると急な出費に慌てたり家族を不安にさせてしまいますので、その時々の生活の状況に応じて多すぎもしない、少なすぎもしない、程よい残高を維持しておきます。
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