ポートフォリオの分類の説明 2022年6月

ポートフォリオ

ゴールドを投資対象に加えたのを機に、これまでセグメントという形で行ってきたポートフォリオの分類を見直しました。より保有資産の内容が理解しやすいようになったと思います。

全世界株式

コア資産として全世界株式インデックスファンドへ投資します。iDeCo、つみたてNISA、ジュニアNISAによる投資も含みます。

BDC

BDC (Business development Company)は日本にはないジャンルの投資先で、非公開企業への貸付によって収益を得ている投資法人です。中小規模の企業への貸付が多いため信用リスクが高くボラティリティが大きい一方で、利益の9割を配当に回すことで法人税が免除されるというREITに似た仕組みになっていることから高配当が期待できます。また、変動金利での貸し出しが多いことから金利リスクは小さくなっています。なお国内の法規制の事情からBDCについて国内の証券会社では新規買付ができなくなりました。そのため現在保有しているポジションだけを長期保有し、受け取った配当金は適宜他の資産に再投資していきます。

債券

債券ETFおよび現物債券を投資対象とします。

債券ETFは主に総合債券系のAGGを対象とします。金利動向次第でTLTやEDVなどの長期債券ETFへの投資も検討しますが、現在はどこまで長期金利が上がるか不透明なため、FRBによる利上げがひと段落するまでは静観する構えです。HYGのような信用リスクを大きく取る銘柄への投資は現状では考えていません。逆によりリスクを抑えたい場合にはBSV、VMBS、VCSHといったデュレーションが短く格付けの高い債券によって構成された銘柄への投資も検討します。

インフレが懸念されている昨今ですが、TIPSには現状では投資不要と考えています。年齢を重ねて債券中心のポートフォリオに移行する際には予期せぬインフレに備えるためTIPSに投資する意義が大きいと思われますが、今はコア資産である株式からインフレ負けしないリターンを得ることが期待できるため、TIPSは不要と判断しています。

オプション

米国ETFのプットオプションを売ります。ターゲットバイイングというやつです。

対象銘柄はオプションの取引量が多いETF。具体的にはSPYかQQQのどちらか。満期日は半年~1年程度先とし、権利行使価格は直近高値から相当程度下の価格に設定します。これはつまり、市場が大きな下落に見舞われた場合にだけETFを買い向かうことを意味します。買増資金を銀行口座に寝かせておくだけではその間は雀の涙ほどの金利しか付きませんが、オプションを利用すればそこそこのプレミアムを受け取ることができて有利です。また、オプションの売手は権利行使されない限りは必要証拠金だけを口座に用意しておけばよいため、その分さらに利回りは高くなります。普段は権利行使価格の20~25%程度の資金をオプション口座に入金しておき、残りは権利行使されそうになった時に初めて入金します。

権利行使されて取得した株式は別分類で表示します。

暗号資産

暗号資産への投資は2015年にBTCとXRPを5万円分ずつ買ったのが始まりでした。2018年にはIOTA(既に売却)とXEMを5万円ずつ買い、2021年にETHも10万円分買いました。

細かい売買はせずにBTCが次の半減期を迎える2024年あたりまでホールドし続け、その後から毎年定率売却をする形で利益確定を始めるつもりでいます。国内大手取引所でのレンディングも活用します。

暗号資産関連銘柄の株式もここに分類する可能性があります。

ゴールド

貨幣価値の希薄化に対するヘッジとして、金ETFに投資します。

キャッシュ

投資に回っていない現預金です。日々の生活に使用するお金も含んでいます。外貨建MMFも含みます。

あまり多くの現金を持つことは機会損失になりますのでなるべくキャッシュは少なくしておきたいのですが、他方であまりに少なすぎると急な出費に慌てたり家族を不安にさせてしまいますので、その時々の生活の状況に応じて多すぎもしない、少なすぎもしない、程よい残高を維持しておきます。

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